皆さんは今使っているシャンプーはどのように選んで購入されましたか?
ちなみに昔の私はCMで人気の俳優が使っていたから!とかセールで安くなってたから!とかそんな理由でシャンプーを購入していました。
しかし毎日使うシャンプーは成分をしっかり確認してから購入しないと頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまう可能性があるんです。
今回は日頃から薄毛に気を付けている私が、成分や効能を中心としたシャンプーの選び方についてご紹介をしたいと思います!
薄毛の方がシャンプー購入時に注意すべきポイントは全部で5つ!
早速ですが、薄毛の方がシャンプーを選ぶときに確認した方がいいポイントについてお話していきたいと思います。
私が日頃からシャンプーを購入する時に注意して確認しているポイントは全部で5つあります。
「そんなにあるの!?めんどくさっ!」
と思う方も多いかもしれませんが、慣れてしまえばパッと判断できるようになりますので、将来の薄毛予防のためになんとか踏ん張って最後までついてきてください!
さてまずはその5つのポイントをご紹介したいと思います。
- 洗浄成分の確認
- シリコンの確認
- 合成着色料・合成香料の確認
- 防腐剤の確認
- アルコールの確認
その0:シャンプーの成分確認方法について
さてまずはじめにシャンプーの配合成分の確認方法についてお話をしていきたいと思います。
シャンプーの配合成分はシャンプーの裏面に詳しく記載がされています。
シャンプーには化粧品に分類されるものと、医薬部外品に分類されるものの2種類があります。
薬機法上、化粧品に分類されるシャンプーは全ての成分を表示する義務があり、かつ1%よりも多く含まれる成分に関しては配合量の多い順に記載しないといけません。
そのため化粧品のシャンプーはおそらく配合成分の一番最初にシャンプーの50%以上を占める水が記載されていることが多いと思います。
しかし医薬部外品のシャンプーには全ての成分を記載する義務はなく、記載順も特に決まりがありません。しかし有効成分とその他の成分で分けて記載しないといけない義務があります。
なのでシャンプーの成分を確認するときは、そのシャンプーが化粧品なのか医薬部外品なのかを確認し、化粧品であれば配合順も確認するようにしましょう!
化粧品 | 医薬部外品 | |
全成分表示義務 | ◯ | × |
配合成分記載順 | 配合量の多い順に記載 | 順序に規定なし |
配合成分分類 | 1%以下は順不同 | 有効成分とその他成分 |
その1:シャンプーに配合されている洗浄成分について
いきなりですが、今回ご紹介する確認すべき成分の中で最も重要なものがこの洗浄成分です。
洗浄成分は髪の毛や頭皮を洗った時の効果の決め手となるもので、界面活性剤と呼ばれています。
シャンプーの30〜40%を占める界面活性剤の確認を怠ってしまうと、髪の毛や頭皮へのダメージにつながってしまう可能性もありますのでしっかり確認をするようにしましょう。
現在市販されているシャンプーに含まれる界面活性剤は主に4種類に分類されます。
- 高級アルコール系
- アミノ酸系
- ベタイン系
- 石鹸系
高級アルコール系シャンプーはできれば避けるべき
現在市販されているシャンプーの8割〜9割に含まれているというこの高級アルコール系の界面活性剤ですが、正直あまりオススメできる成分ではありません。
高級と書いてありますがこれは価格が高くて良いものという意味ではなく、炭素原子数が5以上のアルコールをそう呼んでいるだけであって、むしろ価格的には安価なため使用しているシャンプーが多いのです。
ではなぜこの高級アルコール系界面活性剤がおすすめできないかというと、洗浄力があまりにも強すぎるがゆえに必要以上に頭皮の皮脂を取り除いてしまい、頭皮環境の悪化や将来の薄毛につながってしまう可能性が高いのです。
高級アルコール系界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸ナトリウムが当てはまります。
今お使いのシャンプーでこの成分が含まれているようであれば、できれば継続して使うのは避けた方がいいと思います。
高級アルコール系界面活性剤 | |
洗浄力 | 強い |
刺激 | 強い |
泡立ち | 強い |
成分例 | ・ラウリル硫酸ナトリウム ・ラウレス硫酸ナトリウム |
アミノ酸系は最もオススメできる洗浄成分!
アミノ酸系の界面活性剤は洗浄力も程よい強さで頭皮の皮脂を取りすぎることはなく、弱酸性のため頭皮への刺激も抑えてマイルドな洗い上がりにすることができます。
また髪の毛の約90%はタンパク質で構成されているのですが、そのタンパク質は18種類のアミノ酸から構成されているので、髪の毛とアミノ酸の相性は非常に良いとされています。
そのため界面活性剤として、ココイルグルタミン酸、ココイルアラニンTEA、ラウロイルグルタミン酸などが含まれているシャンプーは、強い刺激が苦手な方や将来的な薄毛を気にする方にもオススメできるシャンプーとされています。
アミノ酸系界面活性剤 | |
洗浄力 | 普通 |
刺激 | 弱い |
泡立ち | 弱い〜普通 |
成分例 | ・ココイルグルタミン酸 ・ココイルアラニンTEA ・ラウロイルグルタミン酸 |
ベタイン系は頭皮へのダメージは少ないが洗浄力が弱い
ベタイン系界面活性剤は植物由来で頭皮に優しく低刺激なのが特徴で、ベビーシャンプーなどにも使われている環境に優しい成分です。
刺激や気泡力に関してはアミノ酸系界面活性剤に近いところがありますが、ベタイン系界面活性剤は洗浄力が低いので洗い残しが発生してしまう可能性があります。
日々仕事で汗をかいている社会人や整髪剤をつけている学生の方が普段使いで使用するには若干物足りなさを感じます。
しかし肌や頭皮が敏感な方であればベタイン系界面活性剤の低刺激な洗浄成分は非常に重宝するのではないでしょうか。
市販のシャンプーですと、ベタイン系の洗浄力の弱さを補うために他のタイプの界面活性剤と合わせて使われていることもあるようです。
ベタイン系の界面活性剤の例としてはコカミドプロビルベタイン、 ラウロイルプロビルスベタイン、 ココアンホ酢酸などがあります。
ベタイン系界面活性剤 | |
洗浄力 | 弱い〜普通 |
刺激 | 弱い |
泡立ち | 弱い〜普通 |
成分例 | ・コカミドプロビルベタイン ・ラウロイルプロビルスベタイン ・ココアンホ酢酸 |
石鹸系は洗浄力が強く頭皮にも優しい洗浄成分
石鹸系の界面活性剤はアルカリ性の天然由来成分由来の洗浄成分のため、洗浄力が強く頭皮への刺激も穏やかであることが知られています。
しかし洗浄力が強いため髪の毛のギシギシ感を感じてしまうことが多く、頭皮が乾燥しやすいタイプの方が使用してしまうとフケやかゆみにつながってしまう可能性があります。
もし脂性肌の方であれば皮脂もしっかり取り除くことができ、頭皮にも優しい成分なので重宝するかもしれませんね。
石鹸系の代表的な成分としてはラウリン酸Na、オレイン酸Na、ステアリン酸Naなどがあります。
石鹸系界面活性剤 | |
洗浄力 | 強い |
刺激 | 弱い |
泡立ち | 強い |
成分例 | ・ラウリン酸Na ・オレイン酸Na ・ステアリン酸Na |
4種類の界面活性剤のまとめ
さてここまでシャンプーの配合成分で最も重要な界面活性剤の選び方についてお話をしてきました。
洗浄力が強すぎるものは頭皮の皮脂を取り除き過ぎてしまうため、頭皮を守る役割を担うものがいなくなってしまうので注意が必要です。
アミノ酸系界面活性剤は洗浄力が程よくあり、弱酸性で低刺激という頭皮や髪の毛にとってはとても相性のいいものになりますので、できればアミノ酸系を使うことをオススメします。
最後に4種類の界面活性剤の特徴をまとめましたので、比較する際に確認してみてください。
高級アルコール系 | アミノ酸系 | ベタイン系 | 石鹸系 | |
洗浄力 | 強い | 普通 | 弱い〜普通 | 強い |
刺激 | 強い | 弱い | 弱い | 弱い |
泡立ち | 強い | 弱い〜普通 | 弱い〜普通 | 強い |
マッチする人 | 脂性肌 | 乾燥肌・敏感肌 | 乾燥肌・敏感肌 | 脂性肌 |
その2:シャンプーのシリコン配合について
シリコンとは傷んだ髪の毛に吸着して髪の毛を摩擦などから守ってくれる役割を果たしますが、実は美味しい話ばかりではありません。
吸着したシリコンはずっとそのまま吸着してくれるわけではなく、一定時間経過すると剥がれてきてしまいます。
それも髪の毛の表面をコーティングしている外部刺激から守る役割を果たすキューティクルを一緒に持っていってしまうのです。メチャメチャ迷惑なやつですね。
一定期間摩擦からの保護や指通りの良さを感じることはできますが、結果として髪の毛を痛ませてしまうことがあるので、できれば配合されていないシャンプーを選ぶことをオススメします。
ただ一応シリコンのフォローもさせてもらうと、シリコンにもいくつか種類があって配合されているシリコンが揮発性の場合はあまり害はないと言われています。
ジメチコン、ジメチコノール、アミノプロピルジメチコンなどと表示されているシリコンはあまりオススメができませんが、シクロペンタシロキサン、シクロメチコンなどは揮発性のシリコンとして知られていますので、これらのシリコンであれば個人的には気にしていません。
シリコン | |
メリット | 髪の傷んだ部分に吸着し摩擦からの保護や指通りをよくする |
デメリット | 一定時間するとキューティクルを巻き込んで剥がれ落ちる |
その3:シャンプーの合成着色料・合成香料配合について
続いて合成着色料と合成香料についてお話をしていきましょう。
これら2種類の成分はその名前の通り、石油や石炭から抽出したナフサなどの成分を使用して人工的に作られたものになります。
石油などから生成された合成着色料はタール系色素とも呼ばれ、「赤色◯号」「青色◯号」などと表記されているものになります。
合成香料も同様に石油などから生成された成分に芳香性の化学物質を配合して作り出します。「イソオイゲノール」「安息香酸」「桂皮アルコール」などと表記されているものは合成香料が含まれています。
これらの合成成分は頭皮へ不必要な刺激を与えることになり、アレルギー反応や肌荒れにつながってしまう可能性がありますので、できれば避けるようにしましょう。
成分例 | |
合成着色料 | ・赤色◯号 ・青色◯号 |
合成香料 | ・イソオイゲノール ・安息香酸 ・桂皮アルコール |
その4:シャンプーの防腐剤配合について
高温多湿の場所に水を置いておくと、いつしかカビが生えてきてしまいますよね?
シャンプーも同様で主成分を水としている性質上、どうしてもシャンプーが傷まないように防腐剤を入れる必要があります。
この防腐剤には合成成分と天然成分の2種類があり、どちらにもメリットデメリットがあるんです。
合成成分の代表例として「パラベン」「フェノキシエタノール」「安息香酸」などがあり、天然成分を使用したものはアルコール成分にカモミール、ユーカリ、セージ、ローズマリーなどから抽出した抗菌成分を持つエキスを複数配合したものがあります。
合成成分に関しては安価で生産することができて防腐力も強いのでシャンプーをいい状態で保存できるメリットがある反面、デメリットとしてはその強い抗菌効果が頭皮の不必要な刺激につながってしまい頭皮に悪影響を与えてしまう可能性があります。
天然成分に関しては合成成分に比べるとコストがかかり抗菌成分も弱いので長期的に保たないデメリットの反面、メリットとしては様々な成分が含まれているので防腐効果意外にも保湿効果なども期待でき、合成成分のように刺激は強くないのでアレルギー症状を除いた頭皮へのダメージを心配する必要がないんですね。
「じゃあ結局防腐剤は何がええねん?」
となると思いますが、ここまで話しておいてなんですが防腐剤に関しては正直あまり気にする必要はないと個人的には思っています。
私はアレルギーが少ない方なので天然成分を意識して使うようにしていますが、合成成分も国の規定で安全に配慮した最大容量が決められているのでそこまで心配する必要はありません。
もし防腐剤を確認する余裕があれば、ご自身にあった防腐剤タイプを選ぶようにしましょう!
合成成分 | 天然成分 | |
メリット | ・防腐力が強く長期間いい状態で保つ ・コスト的に安価なので安く手に入る |
・防腐効果以外にも保湿効果なども期待できる ・アレルギー以外の頭皮ダメージの心配がない |
デメリット | ・刺激が強く頭皮環境悪化の可能性がある | ・防腐効果が弱くコスト的に効果になる ・様々な成分が配合されているのでアレルギー症の多い方には不向きかも |
その5:シャンプーのアルコール配合について
アルコールを使用したシャンプーは洗浄力が強く安価に生産ができるので、市販の多くのシャンプーに配合されています。
その1でも紹介した高級アルコールシャンプーがまさにこのアルコール配合シャンプーに当たります。アルコール系シャンプーの頭皮へのダメージは比較的強いため、できるだけ避けることをオススメします。
また防腐剤として含まれるエタノールもアルコールに含まれるので、肌が敏感な方やアルコール刺激に弱い方は注意が必要です。
エタノールも殺菌力が強く、頭皮を乾燥させてしまう効果があるのでできる限り配合されていないものを選ぶのが良いかと思います。
シリコン | |
メリット | 洗浄力が強く安価で生産することができる |
デメリット | 刺激が強すぎるので頭皮環境に悪影響を与えてしまう |
まとめ
さてここまでお付き合いいただきありがとうございました!
なんとなくシャンプーの選び方はご理解いただけましたでしょうか?
確認しないといけないことがたくさんあるので慣れるまでは非常に大変かと思いますが、皆さんのお気に入りの1本を見つけるまでの辛抱だと思ってください!
私のように将来の薄毛を心配される方はできるだけ早めにご自身に合うシャンプーを見つけることがとても大切だと思うので、市販のシャンプーだけではなく、ネットで販売されているシャンプーも含めて色々成分の確認をしてみましょう!