皆さんは日々どんな飲み物を多く飲んでいますか?
私は朝に1杯のコーヒーを飲んで、昼ごはんを食べた後に1杯眠気覚ましに飲んでいます。
しかしコーヒーはなんとハゲる原因になるという噂を聞き、不安になったので色々調べたことがありました。
今回は同じような不安のお持ちの方にコーヒーの頭皮への影響を紹介していきたいと思います。
コーヒーがハゲると言われている原因は全部で3つ

コーヒーが薄毛の原因になると言われているのはカフェインが原因です。
カフェインは眠気覚ましに効果があるとして、エナジードリンクなどにも含まれていますが、コーヒーにも豊富に含まれているので、カフェインを摂取する目的で飲む方も多いですよね。
しかし眠気には効果的なカフェインですが、薄毛には悪影響があるとされています…。
カフェインが薄毛の原因になると言われている理由は以下の3つです。
- カフェインの影響で睡眠の質が下がる
- 過剰摂取による身体の冷え
- 細胞成長促進が阻害されてしまう
カフェインの影響で睡眠の質が下がる
髪の毛を健康に育てるためには質の高い睡眠をしっかりととる必要があります。
ストレスは髪の毛の成長に悪影響を及ぼすことが知られていますが、睡眠には日中のストレスを解消するために非常に重要だと言われています。
アデノシンと呼ばれる「身体が疲れているよ!」「寝たほうがいいよ!」と身体に伝えてくれる重要な睡眠物質と呼ばれるものがあるのですが、これがカフェインと構造が似ているのでとても厄介。
本来であればアデノシンが受容体と呼ばれるものに結合することで「もう疲れたからそろそろ寝ようよ〜…」と脳に伝えるはずが、カフェインが結合してしまうことで疲れているのに脳や身体の細胞が活動を続けてしまうというヤバい現象が起きてしまいます。
そんな状態で寝ようとしても眠りは浅い状態のままで、ストレスが減るどころかストレスホルモンが増大してしまいます…!
本来消費すべきストレスが溜まっていってしまうと頭皮に悪影響を及ぼし、将来的な薄毛につながってしまうんです。
カフェイン過剰摂取による身体の冷え
あまり知られていないかもしれませんが、カフェインにはなんと身体を冷やす効果があります。
そのため夏場などの暑い時期にはアイスコーヒーを飲むことで身体を効率よく冷却できることが知られていますが、その理由はあまりよくないもの…。
カフェインは自律神経のうちの交感神経に働きかけ、副交感神経と交感神経のバランスを崩してしまいます。
自律神経のバランスが崩れると冷え性の原因でもある血行不良になってしまうため、身体が冷えると言われています。
またカフェインには利尿作用があるため、おしっこから体温が逃げてしまい身体が冷えてしまうのもひとつの原因とされています。
身体が冷えると筋肉や血管が収縮し、頭皮への酸素や栄養供給が十分にいかず、将来的な薄毛につながってしまうというわけなんですね!
細胞成長促進が阻害されてしまう
先ほどアデノシンは身体に「疲れているんだから寝ようよ〜」と伝える重要な役割があるとお伝えしましたが、アデノシンの役割はなんとそれだけではないんです!
皆さんアデノゲンって資生堂から発売されている育毛剤、聞いたことないですか?
アデノシンは毛根にある毛乳頭細胞に働きかけ、発毛促進因子と呼ばれる毛の成長に必要な物質を作る作用があるとされており、育毛効果の期待できる素晴らしい成分なんです。
しかし先ほどお伝えをした通り、カフェインが邪魔をすることで髪の毛の成長に必要な因子が作られず、髪の毛の成長が滞ってしまい薄毛の大きな原因になります。
カフェインは薄毛に効果的な側面もある

さてここまで散々コーヒーを貶してきたわけですが、コーヒーの奴にも当然いいところはあります。
コーヒーには薄毛の原因になる効果もあれば、薄毛にメリットをもたらす効果もあるんです。
薄毛に与えるメリットは以下の通り。
- コーヒーに含まれるポリフェノールが血管の老化を防ぐ
- 薄毛の原因になる男性ホルモンを体外に放出する手伝いをする
- コーヒーの香りにはリラックス効果がある
コーヒーに含まれるポリフェノールが血管の老化を防ぐ
コーヒーにはクロロゲン酸と呼ばれるポリフェノールの一種が含まれています。
ポリフェノールといえば皮膚や血管などの老化を促進してしまう活性酸素を体内から除去してくれるアンチエイジング効果で有名ですよね。
血管が衰えてうまく血液の循環ができなくなると、頭皮に酸素や栄養素が行き渡らず薄毛の原因になってしまいます。
血管や皮膚の老化を防ぐことで病気の予防になるだけではなく、薄毛の予防にもポリフェノールは良い影響を与えてくれます!
薄毛の原因になる男性ホルモンを体外に放出する手伝いをする
薄毛の原因のひとつである男性ホルモン。
その男性ホルモンにジヒドロテストステロン(通称DHT)という物質があるのですが、これが男性の薄毛を進行させる原因になります。
しかしこのDHTは尿にも含まれているため、カフェインの利尿作用を活用して体外に排出できるとされています。
コーヒーの香りにはリラックス効果がある
コーヒーの香りには人をリラックスさせる効果があるとされています。
コーヒーの香りを嗅ぐとリラックスをしているときに人の後頭部から出るα波が非常に多い事から、リラックス効果が高いと言われています。
しっかりリラックスができるとストレス解消に繋がり、筋肉の緊張や血行促進にも繋がりますので、間接的に薄毛予防に効果がありそうですね。
1日のカフェインの摂取許容量について

さてここまでの話でカフェインのメリットデメリットをご理解頂けたと思いますが、カフェインの効果を得るために摂取しすぎてしまうと身体に悪影響が出てしまう可能性があります…。
そのため世界保健機関(WHO)や食品安全局などが1日の摂取許容目安量を定めているのですが、きっちりとこの量まで!という設定はされていないんです。
まずはその量について確認をしていきましょう!
■健康な成人の方
1日に最大400mgまで
■妊婦の方
1日に最大200〜300mgまで
■幼児
4歳~6歳の子供は1日に最大45mgまで
7歳~9歳の子供は1日に最大62.5mgまで
10歳~12歳の子供は1日に最大85mgまで
13歳以上の子供は1日に最大2.5mg/kgまで
参照:厚生労働省
かなりざっくりですよね。笑
そもそも摂取許容量(ADI)とは食品添加物とか農薬とかに定められるものなので、それに当てはまらないカフェインはざっくりしか設けられないのかもしれないですね。
コーヒーに含まれるカフェインの量は?

さて、ここではコーヒーのカフェイン含有量についてお話をしていきましょう!
カフェインの摂取許容量がわかったところで、コーヒーにどれくらい含まれているかわからなかったら対処のしようがないですもんね。笑
コーヒーのカフェイン含有量ですが、コーヒーの種類にもよりますがコーヒー100mlに対してカフェインは40〜60mgが含まれています。
そのため300mlのマグカップを使ってコーヒーを飲む場合、120〜180mgのカフェインが含まれていることになりますね!
ということはそのマグカップでコーヒーのおかわりをすると、2杯〜3杯で1日の許容量に達してしまうわけです。
私は同じくらいのマグカップで朝と昼に1杯ずつ飲んでいたので、意外と許容量ギリギリまで摂取していたので驚きました。笑
コーヒーはどのタイミングで飲むのがベスト?
コーヒーが眠気を覚まして睡眠妨害をすることは先ほどお伝えをいたしましが、ではその効果はコーヒーを飲んでからどれくらいまで続くんでしょうか。
昔アメリカの睡眠障害研究センターで行われた実験では、睡眠6時間前に摂取したコーヒーですら睡眠に影響を与えることが証明されています。
これはカフェインの半減期と呼ばれるどれくらい時間が経てば体内のその成分が半分まで減少するかという性質が影響しています。
カフェインは体内に居座る時間が長く、カフェインの半減期は個体差ありますが約3〜6時間とされているので、長い人だと6時間経過しないと体内のカフェインの量が半分まで減らないということです。
なのでもし夜12時に寝る場合は、夕方6時までに最後のコーヒーを飲みきってしまうことをオススメします!
ハゲないためのコーヒーの飲み方まとめ
さて今回は薄毛にメリットデメリットがあるコーヒーについてお話をいたしました!
コーヒーが好きな方も今回の記事を参考にして、飲む量と飲む時間を改めて見直してみてもらえると嬉しいです。
最後にハゲないためのコーヒーの飲み方をまとめたいと思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
- 香りを楽しみながら飲む
- カフェイン量が1日400mgを超えないようにコーヒーの量を調整する
- 寝る6時間以上前に最後の1杯は飲み切る